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夕張の救急体制 正常化を伝える報道・・・国会議員から質問主意書がでていたが 夕張市民は冷静に対応している・・八十代の女性は「市内に救急病院がなくても、近くの適切な病院に運んでもらえれば十分。たらい回しにされるよりはいいよ・・
本年度から市立病院の経営を引き継ぎ、公設民営の診療所「夕張医療センター」(十九床)とした村上智彦センター長は、「当院かかりつけの患者は二十四時間受け入れる。ただ私を含む二人の医師で、すべての急患に対応するのは不可能」と理解を求める。』

(参考
)
質問主意書 の一部引用
質問第七号
夕張市の「財政再建計画」等に関する質問主意書
右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。
平成十九年二月十六日
紙 智 子
大 門 実 紀 史
吉 川 春 子
参議院議長 扇 千 景 殿
夕張市は市立総合病院を公設民営の診療所に縮小させようとしているが、住民はせめて人工透析と救急医療体制の存続を願っている。夕張市は南北に三十四キロメートルと長く、隣町までは何十キロメートルという距離がある。近隣への通院治療は一日がかりとなり、週三日も通院しなければならない人工透析患者の負担は体力的にも計り知れない。また、相当数の救急患者受診がある下で、これが時間のかかる近隣病院頼みになれば、市民の命と健康を脅かすものである。
(一) 人工透析体制の再開を目指して、医師の確保など北海道と連携し、国として具体的支援をすべきではないか。政府の見解を示されたい。
(二) 救急医療体制の存続を図るために、国も北海道と連携して努力をするつもりがあるのか。政府の見解を示されたい。
2 夕張市の消防職員十一人の退職、取り分け救急救命士が四人退職し、現行の救急車二台運行に支障を来す懸念がある。また国の消防力基準にも満たない近隣自治体からの支援は厳しい現状にある。夕張市の救急患者に対する消防本部の出動回数は七百三十三件(二〇〇六年)であり、救急車二台運行体制の確保は不可欠であるが、そのための具体的な支援を明らかにされたい。
(質問主意書は 病院改革を正当に評価していなかったが 夕張市民は正当に評価しているようである)
「協働の街」を目指して 再生へ歩む夕張
身の丈で最大限の医療
2007.05.31 北海道新聞
二十四日午後八時十五分、夕張市消防署の電話が鳴った。「今夜の当番医はどこですか」という問い合わせだった。通話内容の報告を受けた斉藤正・副署長は、「今までだったら、即座に救急車の出動要請だったでしょうね」と、柔和な顔をほころばせた。
■減った出動
財政再建に伴う人件費大幅削減で本年度、夕張市の消防職員は十一人減の三十八人になった。管理部門の人数圧縮などで救急体制維持に努めているものの、救急救命士は三人減り、管理職を含め有資格者八人。タクシーで病院へ行けるような軽症患者まで搬送していては、本当に必要な出動に支障が出かねない。
消防署は市広報誌五月号に「救急車の適正な利用をお願いします」という記事を出した。昨年度、月六十−七十件だった救急出動は、四月が五十八件、五月は現時点で四十六件。市民の理解は得られたように見える。
二十五日午前八時四十五分、当直署員十一人の二十四時間勤務が終わった。出動は胸部骨折、腰痛の二件だった。数時間の仮眠が取れるとはいえ、一日おきに勤務と「明け」を繰り返す過酷な職場。斉藤副署長のトレーナーの背には、「苦しい・疲れた・もう止(や)めたでは 人の命は救えない」の文字があった。
夕張市内の急患はつい最近まで、原則として市立総合病院(百七十一床)に運ばれた。末期には常勤医師二人が交代で、事実上二十四時間の当直体制を強いられていた。三月の財政再建団体移行と同時に、同病院の「救急告示病院」指定は解除され、急患受け入れを義務付けられた医療機関は市内から姿を消した。
現在、市内の病院に搬送されるのは、入院の必要がない「一次救急」だけだ。救急救命士が重症と判断した患者は、すべて市外に運ばれる。
本年度から市立病院の経営を引き継ぎ、公設民営の診療所「夕張医療センター」(十九床)とした村上智彦センター長は、「当院かかりつけの患者は二十四時間受け入れる。ただ私を含む二人の医師で、すべての急患に対応するのは不可能」と理解を求める。
同時に「高齢者が元気に働けるよう、訪問診療やリハビリの充実など、健康面から支えたい。それがまちづくりにつながる」と語る。
■医師は限界
救急病院の消滅で、開業医四人加盟の夕張市医師会は四月から、平日週三回、午後九時までの急患受け入れを決めた。ただ簗詰(やなづめ)彰彦会長は「われわれも労働超過で、努力には限界がある」と話す。市からの年間補助金二百万円が廃止されたことなどを契機に、会を解散して近隣医師会に合流する構想もあるという。
六十五歳以上が人口の四割を占める夕張で、医療問題は最大の関心事だ。市民の不安をなくそうと、消防も、医療機関も、身の丈にあった最大限の努力を続けている。
市老人福祉会館で、利用者たちの声を聞いた。六十代の男性は「いくら破産した街でも、本当はここで救急治療を受けられるのが一番」。
八十代の女性は「市内に救急病院がなくても、近くの適切な病院に運んでもらえれば十分。たらい回しにされるよりはいいよ」と、意見が分かれた。
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