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『ピン子、夕張“赴任” 「破たん後」描いたスペシャルドラマで女医役
2007.11.09 スポーツニッポン  
 ◇TBS来春放送』

 泉ピン子(60)主演で、財政破たんした北海道夕張市の実情を描くドラマが制作される。TBS系のスペシャルドラマ「おふくろ先生のゆうばり診療日記(仮題)」で、来春放送予定。このほど収録が現地でスタートした。ピン子は、さびれた町並みを目の当たりにし「何とかしないと」と訴えた。

 市民の手作り歓迎会に感激

 25年ぶり訪問

 夕張を訪れたのは、82年にTBSでドラマ化された「幸福の黄色いハンカチ」の収録以来25年ぶり。クランクイン前日、ロケに協力する市民100人以上が公民館に集まって歓迎会を開催。ジャガイモなど手作り料理でのもてなしに、「黄色いハンカチの時は料亭だったのに、今回はここかい。本当に破たんしちゃったんだね」と笑わせながらも「皆さん大変なのにこういう歓迎をしてくれて笑顔が明るいので救われました」と心を打たれた様子だ。

 夕張の診療所に赴任した医師が、市民とふれあい、元気づけていく物語。財政破たん直後の昨夏から今年1月までを描く。市職員は激減し、救急車は2台、今年1月の成人式は新成人自らが手作りで行ったそんな現状を制作サイドが取材を重ね、ドラマ化する。

 泉が演じる主人公も、実際に夕張の診療所で働く医師ら2人がモデル。「地域医療は夕張だけが抱えている問題じゃない。多くの人にちゃんと受け止めてほしい」と真剣に話した。

 行政問題身近

 行政に不信、不満を抱きたくなる身近な経験もあった。今年9月で60歳になり、社会保険庁から年金の未納期間があると連絡が入ったという。「そんなはずはないんです。国はなんていいかげんなんだと思った」と怒り心頭。「年金問題とか医療の問題とか、身近に感じるようになりました」

 ロケや歓迎会には同市の羽柴和寛副市長も訪れ「たくさんの人に見て頂ければ夕張の現状を知ってもらえる」と期待。泉は「市の目玉になるものを考えないと。1年中夕張メロンが食べられるように、バイオで開発したらいい。メロン牛乳なんてのも当たるかも」とさまざまな提案をしていた。

 夫が医療監修

 ○…医療がテーマの作品のため、泉の夫で内科医の武本憲重氏が医療監修を務めている。泉は「脈の取り方、顔色の見方、聴診器の当て方とか細かいことを、夫に教えてもらっています」と話した。

 ストーリー

 長年、看護師をしてきた大田原花世(泉)は、地域医療への取り組みを夢見たままなくなった夫の遺志を継ぎ、43歳で大学に通い始め、7年で医師免許を取得。大学生の1人息子・和博(佐野泰臣)を東京に残し、夕張の診療所に赴任する。医師の受け入れを担当する市役所職員・向坂信介(村田雄浩)や看護師・えり子(藤谷美紀)らと力を合わせ、老人宅を訪問診療するなど奔走。若者からお年寄りまで市民を勇気づける医師になる。


 「幸福の黄色いハンカチ」