TOP



滋賀県東近江市/病院整備計画案策定/国公立3施設を再編・・・(事業仕分けで再編を急ぐべきとコメント)

2010.05.13 日刊建設工業新聞  
 

 滋賀県東近江市はこのほど、「東近江市病院等整備計画(案)」をまとめた。
県の地域医療再生計画や市立病院等整備委員会の提言を踏まえ、市内にある国立病院機構滋賀病院、市立能登川病院、市立蒲生病院の再編を目指すもの。

 具体的には220床の滋賀病院を320床の中核病院として整備するほか、市立2病院については240床を120〜60床に減床し、急性期医療の後方支援施設として整備する。同案については6月3日まで市民意見を募集している。

 計画案では、深刻な医師不足による2次救急医療崩壊などの課題を踏まえ、

▽地域に不足している医療機能の再整備

▽保健・医療・福祉の連携強化による切れ目のない最良の医療提供

▽専門的知識・技能習得の体制整備と安定的な人材確保のシステム構築−を基本方針に設定。

市内の公的3病院のうち、滋賀病院は急性期医療を中心に展開する中核病院、能登川・蒲生の両病院は亜急性期・回復期患者を受け入れる施設として位置付けた。

 このうち、中核病院については、現在の滋賀病院が開設している17診療科に産婦人科などを加えた計20診療科で、急性期医療に加え、高度医療が提供できる体制を整備するとし、病床数を現在の220床から320床(一般300床、結核20床)に増床。

 施設整備に関しては、増床に伴う病棟や手術室の増室、供給部門・管理部門の規模拡大と併せ、臨床研修医の能力向上を図る「総合医療研修センター」の整備や既存施設の耐震補強などを行うとした。

 一方、後方支援機能を担う市立2病院については、診療科を限定して外来診療を実施するとともに、隣接する福祉センターと連携した総合的な保健・医療・福祉サービスを提供。

 能登川病院では現在の120床を60床に減床し、既存施設の耐震補強と改修を行い、回復期リハビリテーションスペースの拡充や療養環境の向上を図る。蒲生病院では120床を60〜0床に減少するとともに、既存施設の耐震性に問題があるため、現地で建て替えるとした。

 市地域医療政策課によると、整備スケジュールなどの詳細は未定だが、中核病院については今後、国立病院機構などと基本協定締結に向けた協議を進めていく予定で、順調にいけば、本年度から設計業務に着手し、11年度の着工と13年度の開設を目指す考え。

 また、市立病院については、10〜11年度で中核病院の医師数や診療体制、患者の受療動向などを調査し、最終的な病床数を確定させる方針で、12〜13年度で設計と施設整備を行うとしている